小学6年生の家庭学習

小学6年生の家庭学習でするべきことは?
目指すべきことは?

(1)中学生の自分を想像する

①中学生になったらどんなことをするの?


★ほとんどの場合、小学校よりも校区が広がり、生徒が増えます。

★ほとんどの場合、部活動に所属します。

★教科ごとに先生が変わります。

★中間テストや期末テストがあります。

★公立中学卒業の頃に高校受験があります。

②うまくできなかったらどうしよう・・・


★生徒の数が増えた分、新しい出会いがあります。


 親しくできる人に出会えたり、うまく気持ちが伝えられないときがあったり、楽しくしごすことができる日も、そうでない日もあるでしょう。

 中学生は、「自我」が確立し始め、物事の考え方や好き嫌いがだんだんとはっきりしてきますし、家庭環境の違いやこれまでの経験の違いなどが少しずつ表面化していきます。

 その中で、似たような感覚を持つ友達に出会う場合もありますし、苦手と思っている人や思わぬ人に助けられ、そのありがたみに気づくこともあるでしょう。人のために何か活動をしたり、協調したり、我慢することも学びます。


 先輩・後輩の縦関係や、先生・生徒という評価される関係、また、その評価の結果が、今後の自分の人生に大きな影響を及ぼすことに初めて気づく時期なのです。


 人間関係を難しく感じて思い悩むことも、これからの人生に必要な時間かもしれません。それでも、本当に困ったら、周りの人に相談してみましょう。


③中学校での評価は、どんなことに影響するの?

小学校でも「あゆみ」のように、先生からの評価はありました。
もし、その「あゆみ」で点数が悪くても、おうちでお父さんやお母さんに少し叱られる程度で、おうち以外ではほとんど何も言われたりしませんよね。

しかし、中学校ではどうでしょう。

「通知簿」が悪かったら、お父さんとお母さんに叱られることは変わりありませんが😓、それだけではなく、高校受験の時にその「通知簿」の点数が、そのまま、受験の点数になってしまうのです。

頑張った生徒は、選べる高校の数が増えますし、点数が取れなかった生徒は、行きたい高校を受験することができなくなることもあります。

評価されることは、テストなどの点数だけではありません。
部活動で成績を残したこと、生徒会活動など人のために努力したこと、人に迷惑をかけず真面目に意欲的に学校生活を送っていること、などについて、よくできたか、あまりできなかったのかも評価の対象です。

様々な活動を頑張ることが、自分の将来の道につながると言えますね。

(2)中学での勉強

①中学校では、どんな勉強をするの?

中学では、科目ごとに先生が違います。それは、科目ごとの勉強が、小学生の時よりも専門的になるからです。

中学校では、主要教科5教科、副教科4教科の、合計9教科の勉強をします。
その全ての教科にテストがあります。

*主要教科:国語・数学・社会・理科・英語
 副教科:保健体育・技術家庭科・音楽・美術

②宿題はたくさん出るの?

宿題は、それほど出るわけではありません。
それじゃあ、楽だね!と思わないでください。
「宿題」は、先生に言われた勉強ですね。
先生に言われた勉強は、もちろん大事ですからきちんとすること。
しかし、言われたことだけしていて、それで頑張ったことになるでしょうか?
中学生では、学校や塾の先生に言われてする「宿題」以外に、自ら進んで取り組む勉強が必要です。
きっと、そんなことを言われても、何をすればいいのかわからないでしょう。
これをすれば大丈夫です!という決まりがあるわけでもないのです。
「何をするか」は、これからじっくり取り組みながら考えていきましょう。

③テスト勉強はどんなふうにするの?

テストのための勉強はとても大事になります。
これは、今から練習できることの一つです。
まず初めは、漢字テストのような小テストで練習していきましょう。
コツは、小テストで満点を目指すことです。
満点を目指してこそ、自分の勉強方法が良かったのか悪かったのかを検証できるのです。
練習の回数が足りなかった、確認が甘くて間違えたまま覚えていた、など、
頑張ったからこそ、次に気をつけることが見えてくるのです。



(3)今日から始める家庭学習

①小学校や塾からの宿題

宿題は一生懸命しましょう。
「一生懸命」とは、どういうことでしょう。


★ていねいな文字で書く。

(人に伝わって初めて「書いた」ことになります)

★問題文をよく読む。

(慌てて、いい加減に解かない)

★全ての問題に答えを書く。

(空欄だらけでは宿題をしたことにはなりません)

★わからないときは、前に解いたページを見直したり、教科書で調べる。

(特に、理科や社会の問題を解くときは、調べて書くことが勉強の第1歩となります)

★わからない言葉は、辞書で調べる。

(国語などで、言葉の意味がわからないときは、ほっておかずにその場で調べる)

★それでもわからないときは、学校や塾の先生に質問する。

こんなふうに、毎回、一生懸命宿題をしましょう。


②自分で取り組めること

★小テストの勉強:

 小テストは、とにかくいつも満点を目指しましょう!
 小テストを受けるときは、直前まで何度も見直しましょう。

★学校の計算ドリルや漢字ドリル、教科書の習い終わったところを何度も解き直してみましょう。

 もう、終わったところは勉強しなくていいのではありませんね。
 終わってしばらく経ったら忘れてしまったり、そのときあまりよく理解できていなかったな、と感じていることなど、復習によって理解が深まり、新しい勉強もうまくいきやすくなります。


★間違えた問題は、答えを見ずに何度も解き直してみましょう。

 答えがあっていたときは、いったん置いて大丈夫です。
 (また忘れることもありますから復習は大事です)
 間違えた問題は、正解できるまで解き直し・練習してみましょう。

③他にも、チャレンジしてみたいけれど、何をしようかな?

★教科書をよく読んでみよう!

国語の音読は宿題に出ることもあるし、音読するのは大事だとわかっていますよね。
 他の教科も同じです。
 特に国語、理科、社会の教科書を何度も読む練習は、中学校での勉強でとても役に立ちます。
 教科書を「読む」と、本当に多くのことを学べるのです。
 教科書を読んで、おうちの人に、何が書いてあったか話してみましょう。
 自分の言葉でいいのです。
 話すことで、読んだ内容を頭の中で整理したり、まとめたりすることができます。

 「読む」ことで「目」から、
 「話す」ことで「音」から、
 さらに、ノートにまとめると、
 「書く」ことで「手」から
 内容を覚えるきっかけが増えて、記憶の定着にも役立ちます。

★教科書以外の読書もしよう!

小説はもちろん、文字が読みにくい場合は漫画でも構いません。
 読んだ後、どんなことが書いてあったか、わかりやすく、短く、人に話してみましょう。
 内容を人に短く話すことは、「要約」の練習になります。
 たくさん話して、「要約上手」になりましょう!
 文章を読むことと、その内容の要約はできるだけ楽しみながらやりたいことです。

★小テスト以外のテストでも、勉強してから受けてみよう!

大きなテストの時の勉強方法は、

 国語・理科・社会は、とにかく教科書や問題集、学校のノートを読むこと、解き直しをすること。
 算数は、計算ドリルや、自分の学習用ドリル、塾の問題集など、間違えた問題の解き直しをすることです。

 そして、もっと大事なことは、テストが終わって、テストで間違えた問題を解き直して練習しておくことです。

 教科書や問題集のどんなところからテストに出ていたか、研究してみよう!
 目指せ!テスト勉強名人!

 ぜひ、チャレンジしてみてください!

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