勉強したつもり‥なのに、テストで点が取れない時は

めちゃくちゃ勉強したのに、なんで点数が取れないの?!

テスト前に、ものすごく勉強したのに、全然、点数が取れなかった!
そんな経験ありますか?

すごく自分に期待していた、
今までこんなに長く机の前に座ったことなんてなかった、
ここは出るよ、と言われたところは、全部見直した、
言われたページも全部解いた、
それなのに、点数が全然取れなくて、
自分は勉強しても点数が取れないんじゃないのかな、
頭が悪いんだろうな、
同じように勉強していたあの子は、自分より点数が取れてる・・・
悔しい・・・

こんな気持ちになっていますか?
なぜ点数は取れなかったのでしょうか?

「悔しい」はスタート

「悔しい」と感じるのは、自分なりに頑張った証拠でしょう。
こんなふうにやってみよう、と思ってがむしゃらに突っ走ったけれど、本当にそれでよかったのでしょうか?

悔しいから投げ出すのではなくて、悔しいから今の自分に向き合ってみませんか?

もう一度、返却されたテストを見直してみましょう。
そこには、きっと、「自分が知らなかった自分」がいるのでしょう。

計算が得意だと思っていた、
一回見たら、できると思ってた、
解いたつもりになっていた、
覚えたつもりになっていた、
わかったつもりになっていた、

こんな自分を恥じることもありません。
誰にでもスタート地点というものがあり、そこから始めればいいのです。

テスト問題を見直してみよう

思っていた点数じゃなくて、面白くないけれど、じっくり見直してみましょう。

問題と正答を見て、そこに出題された内容について、

①見たことがある内容なのか
②見たことがない内容なのか

で分けましょう。

①見たことがある内容のものを、さらに、

  ①その部分をなんらか勉強していたのか、
  ②その部分は勉強していなかったのか

で分けましょう。


②見たことがない内容のものを、さらに、

  ①教科書・ノート・資料集・プリント類などのなかに書いてあったのか、
  ②どこにも書いていなかったのか

で分けましょう。


それぞれに、どうすればいいのかを考えてみましょう。

①−① 見たことがある ー 勉強していた 

分析

(例)
・暗記できているつもりが、覚えていなかった。
・書き間違い、計算間違いなどのミス。
・解き直しもしたが、やっぱりできていなかった。
・読んだけど、書いて練習していなかった。
・似たような問題は、解けていたように思うが、テストでは解けなくなった。



対策

(例)
「暗記したつもり」の自分を信用しない。自分で暗記テストを繰り返してチェック。

「自分はミスをする人間である」ことを自覚する。ミスの種類を書き出し、何度も読み直して自分に言い聞かせる。

分かって解き直したのではなく、解き直すタイミングが早すぎて、答えを覚えていただけかも。時間を空けて、解き直すようにする。

読んで理解したつもりになっていたけど、記憶に残らなかったり、分かった気になっていた。口で暗記して、その後、書いて確認することを繰り返す。

難しい問題は、一回解けるようになっても、解き方が定着できずに忘れてしまう。時間を置いて、何度も解き直す。


①−② 見たことがある ー 勉強していなかった

分析

(例)
・テスト前に時間がなくなり、なんとなくしか見ていなかった。
・その部分を勉強するのを忘れていた。
・こんな細かいところまで出るはずがない、と、甘く考えて勉強しなかった。
・その部分が難しすぎて、手が出しにくかった、それより基礎的なことしかできなかった。


対策

(例)
テスト前は時間がなくなるのは当たり前。テスト勉強の開始を早める。いつから始めるのか?テストが終わった瞬間から、次のテストの準備が始まる!新しいところの予習→授業→ワーク→暗記→ワーク解き直し→暗記→問題集解き直し→間違えたところ何度も解き直し

やることリストをしっかり細かく書いて、勉強し忘れを防ぐ。テスト前だけではなく、今からテストまでの期間、計画を持って取り組もう。

担当の先生の問題作りの特徴を知って、同じような出題傾向が今後も予想されるので、資料や表、グラフ、注記など、細かいところまで勉強する。

数学などで、難しすぎて勉強しにくい問題は、いったん置いても良い。基礎的なことができるようになってから、応用問題を繰り返しといて習得しよう。

テスト中は、取りやすいところで確実に点を取ることが重要です。前から順番に解く必要はなく、解ける問題から解いて行き、難しい問題は後回しにして、最後に残った時間でチャレンジする。

②−① 見たことがない ー 探したら教科書などで見つけることができた

分析

(例)
・こんなことが書いてあることに、気がついていなかった。



対策

(例)
★教科書を読んでいないために、どこに何が書いてあるのか知らなかった。実は、教科書を隅々まで読んでいない生徒はたくさんいる。教科書も読まずに授業を受けたり、テストを受けたりして点数が取れるはずがない。とにかく読むこと!

★授業を聞いていない(寝てはいないが、内容を理解しようとして聞くことができていない)。または、聞いてはいるが、理解できていない。まずは教科書を読んで予習をしてから授業を受けること。科目によって予習の仕方やボリュームを工夫する。



科目ごとの予習内容】と、【授業を受ける前の予習の量:中間・期末テストのための復習の量の割合

<数学・英語の予習> 先取りして、じっくり問題を解く。理解しにくい問題は、例題のマネをしながら解き進める。 予習:復習=1:1

<理科・社会の予習> 少なくとも授業前に教科書を読む。可能なら、要点集や解説を読む・聞く・問題を解いてから授業を受ける。時間が取れないなら、予習は教科書を読む程度で、復習にしっかりと時間をとる。 予習:復習=1:5

<国語の予習> 教科書をじっくり読んでから授業を受ける。読んでもわからない言葉の意味など調べておく。 予習:復習=1:2

<副教科> 教科書を読んで授業を受けるに越したことはないが、時間がないなら、テスト前の復習にしっかり時間を割く。 予習:復習=0:1

②−② 見たことがない ー どこに書いてあるのかわからなかった

分析

(例)
・見つけることができなかった。どう勉強していいのかわからない。



対策

(例)
★数学の応用問題、英語・国語の教科書以外の長文など、中間・期末テストでも、授業では見たこともない応用範囲が出題されることがあります。この場合、そのような見たことのない問題は最後に解くのが基本。しかし、見た目は初めての問題に見えても、必ずしも難しいとは限らないので、残った時間は「解ける」と信じて、チャレンジするべき。(そもそもその科目が苦手で、応用問題が解けないような場合は、いったん置いて、基本問題で確実に点数を取れるところを丁寧に正確に解く。)

★担当の先生に、その問題を解くには、どういう勉強をしていたらよかったのか、今後どのように勉強をしていけば良いか、アドバイスをもらう。「どこがテストに出ますか?」と聞いても、先生は答えられない。「どのように勉強すればいいですか?」と勉強方法のアドバイスをもらうようにしよう。

勉強もスポーツと同じ

運動部の部活動などで多くの人が経験しているように、たくさん練習しても試合で良い結果が出るとは限りません。
その時、もう部活を辞めますか?
ほとんどの人は、試合に負けた次の日も、さらに練習をするでしょう。
強くなっていく人は、悔しさを感じ、自分を見つめ直し、何が必要なのかを考え、行動する人でしょう。

勉強も全く同じですね。
勉強はしんどくて、部活は楽しい。
勉強は面白くないけど、ゲームは面白い。

本当にそうでしょうか?

テスト勉強会で、必死に頑張った自分を振り返って、運動部と同じくらいの充実感や達成感を味わったのではないでしょうか?

勉強が他のものに比べて面倒とか嫌いとか、勉強以外のものと、そういう区別の仕方は、もはや、カッコ悪い。

今回は思うような点数が取れなかったけど、次こそは!と、堂々とチャレンジしましょう!
この創意工夫こそが、問題解決能力であり、「勉強すること」とは、「問題を解決する方法を見つけられるようになること」なんです。

一緒に、切磋琢磨する仲間がいるはずです。

周りと点数を比べても意味がない。
なぜなら、スタート地点が違うから。
自分よりもっともっと前に気がついて始めている人、改善している人はたくさんいる。
そんな仲間に刺激を受けて、自分ももっと頑張ろうって思えたら、もう、ほとんど「部活」ですよね!

ぜひ、自分を信じて、しんどいけど楽しみながら、次に備えてみてください!

求められるのは、問題解決能力

いつも全てが思い通りになるわけではありません。

もっと勉強したかったけど、気力が続かなかった場合もあるかもしれませんし、
そもそも、努力が足りていなかったかもしれません。

いずれにしても、必要なことは、

今の自分を受け止め、
自分の中に課題を発見し、
目標とする状態に持っていくには何が足りないのかを考え、
解決のための方法を検討し、
その方法を実行してみる。

それを繰り返して、改善していけることが、「問題解決能力」と言えるでしょう。


悔しさからスタートして、定めた目標に向かってチャレンジしていくのは、自分の努力でできること。
さあ、自分で自分を応援してみよう!