本当は失敗じゃない!?失敗体験は子供も親も強くする

子供が失敗を恐れないためには

子供が失敗した時、やる気を無くしている時、どうしたらいいでしょうか。

こんなとき

①宿題をしないとき
②テストで目標点数が取れなかったとき
③何かを途中でやめたいと言い出したとき
④受験に落ちたとき
⑤志望校に入学したのに高校が楽しくないと言い出したとき

(1)つい言ってしまうこと

①宿題をしないとき

『いつも約束破ってばっかり』

   ・・・約束をさせたのはお母さん、だったかも・・・



②テストで目標点数が取れなかったとき

『ゲームばっかりしてるから』

・・・ゲームを取り上げてうまくいくかな・・・



③何かを途中でやめたいと言い出したとき

『自分でやるって言ったんだから、最後までやりなさい』

・・・一回、途中で保留、やりたかったことを寝かせてみたら・・・



④受験に落ちたとき

『〇〇高校(併願した私立など)でいいじゃない』

・・・〇〇でいい、というと、つまらない学校に感じてしまう・・・



③志望校に合格したけれど入学してみたら楽しくないと言い出したとき

『自分で選んだんだから、自分で責任持ちなさい』

・・・そもそも子供に責任はとれない・・・




(2)こんなふうに考えてみませんか?

①宿題をしない時

そもそも親が決めた約束の場合は、宿題を「いつするか」などを子供に決めさせてみるといいかもしれません。
宿題だけではなく、家庭学習をさせたいとき、その内容や量を子供に決めさせると、親が期待するよりも小さい目標を設定することもあるでしょう。その場合は、無理矢理大きな目標に修正させるのはやめましょう。
むしろ、子供が小さい目標を立てたときはチャンスで、その目標を達成したときにものすごく褒めて、励まし、次のステップの目標を考えさせてみましょう。
(褒めていけばいいのでお母さんは楽ですね)
(子供の気持ちの中で、「やらされてる感」ほど、厄介なものはありません)



②テストで目標点数が取れなかったとき

まずは、自分でどう思ったか聞いてみましょう。
もし、悔しがったなら、まずは、ただただ、一緒に悔しがりましょう。
悔しいとき、悲しいとき、まずは同調しましょう。
なんでしたら・・本人より先に泣いてやりましょう。


テストで点数が取れなかったときは、

★間違えた問題の中で、本当は知っていたけど何らかの理由で正しい答えが書けなかったものがあったか、一緒に見てみます。

例)読み間違えや書き間違え、計算ミスなど。



「それが合っていたら、○点アップするから」と言って、ミスをなくす工夫を考えさせる。

     →線を引きながら問題を読む癖をつける、途中式を丁寧に書く、筆算を綺麗な字で書く、など

★今はわかっていなかったけれど、簡単に対策ができそうなものはないか、探してみましょう。

例)漢字や英語のスペルの間違いなど。
「漢字で△点落としているけど、これなら次回練習したら取れそう」

そういった、今の自分のままでも対処できることがあることを発見したら、ちょっと次への掛橋になるかもしれません。


また、テストの点数の見方のコツは、

★思ったよりいい点だったときは、しっかり「点数」を見る!一緒に喜ぶ!
★思ったより悪い点だったときは、一緒に泣いた後(笑)、「間違えた場所」をよく見る。

正直、丸がついた場所は、今はどうでもいいところ。バイバイ!
❌がついた問題は、お宝発見。これからの課題満載。失敗、ありがとう。

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ちなみに、ゲームは自分で時間を決めさせてみましょう。
最終的には、ゲーム(趣味)も勉強もどちらも全力でさせる方がうまくいくように思います。
これからの時代、勉強だけ、趣味(好きなこと)だけ、では通用しないかもしれません。
ふたつ、みっつと、同時にこなすくらい器用な方が強くしなやかに育つ気がします。




③何かを途中でやめたいと言い出したとき

例えば、おけいこを途中でやめたいと言い出したら、理由を聞きましょう。
でも、本当のことを話すとは限りません。
ゆっくり時間をかけて話しましょう。
もしかすると、そこに通っているお友達と喧嘩しただけかもしれません。
甘いものでも食べながらゆっくり話していると、
意外とだんだんどうでもいいような気持ちになることもあります。

はっきり言わないけれど、かたくなに嫌がっている場合は、おけいこの先生に話を聞いてみたり、一緒に通うお友達に話を聞いてみるのもいいでしょう。

それでも、結局理由がはっきりしないこともあります。
子供がなんとなくサボりたくなっているだけのような気がして腹が立ったり、
一度始めたことはキリがいいところまでやめないことが美徳、という感覚は確かにあります。


でも、人生100年時代、やりたかったことを途中でいったん置いてみて、違うこと、同じことでも違う場所で、空気を変えてみたら、変なしがらみやこだわりが消えて、心が軽くなることもあるでしょう。
しばらくたって、またそのことを思い出したとき、ものすご楽しくできることがあります。

その時のために、「夢を寝かせておいて、しばらく楽しみを取っておく」方法もあるかもしれませんね。



④中学・高校受験に落ちたとき

本人は、悔しさと後悔と恥ずかしさでいっぱいです。
すぐに気持ちの切り替えなどできないでしょう。
併願校に通うことになって、つまらないと思うのはとても悲しいことです。
なぜなら、その学校は、これから入学して、生涯、自分の母校となる高校です。
通うことになったその学校は、「これから良い部分に出会っていく」、「良い部分を自分で探しにいく」場所になることを教えてあげましょう。


子供と一緒に学校に行く機会を作って、一緒に馴染んでみましょう。
本当に心が晴れるまでにはしばらく時間がかかります。
口に出さなくても、心にずっと後悔を持ち続けていることもあるでしょう。
そんな気持ちに寄り添い、これからもまた新しい居場所に出会っていくこと、過ぎ去って振り返った時に、優しい気持ちで中・高校時代を思い出せたらいいね、と話してあげてください。



志望校に合格したけれど入学してみたら楽しくないと言い出したとき 

これもまた、悲しいことです。

夢を描いて入学した学校が想像とは違っていたとき、どこにも持っていきようのないいきどおりを感じていることでしょう。
大学と違って、中・高校は受験し直すことが難しくなります。

成績が良かったなら、なおさらでしょう。
自分で選んだことに責任を持ちなさい、とおっしゃる保護者の方は多くいらっしゃいます。
しかし、そもそも子供に責任は取れないでしょう。
もし責任と言うなら、自分で選んだ場所にものすごく後悔して、さらに、逃げることもできずにいる段階で、もうその責は負っていると言っていいでしょう。
そして、さらに、もしも責任という言葉を持ち出すならば、その学校を選んだ時に賛成・承諾した親にもまた、同じ責任があると言えるのではないでしょうか。

子供を責める理由は何もありません。
親は、ただ話を聞いてあげましょう。
愚痴を言っても、怒っていても、泣いていても、ただ聞いてあげましょう。

そして、一方で、退学する可能性を考えて、退学した場合のことを、子供が言い出す前に、こっそりと先に調べておくといいでしょう。どんな方法でその先に進んでいくことができるのか、親が先に心づもりをしておくのです。

そして、子供が、いざ、舵を切ったときには、また一緒に、小さな「いかだ」で大海原に漕ぎ出していこうじゃありませんか!






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