成績上位者の特徴

成績上位の生徒、公立・私立上位校に合格できた生徒は、どんな勉強をしているの?

中学校で成績が上位の人(5をたくさん取っている人)、公立・私立上位高校に合格する人は、日頃、どのように勉強しているのでしょうか?

「〇〇ちゃんは、頭がいいから、5がたくさんある!」
「△△さんは、賢いから、テストで90点以上取れるよね。」

「頭がいい」「賢い」って言われている生徒って、普段、何を勉強しているんだろう。。。

それを知るために、成績上位者の特徴を見てみましょう。

成績上位者にはどんな特徴があるの?

特徴① 教科書を読んでいる

え、教科書ですか?
(「辞書」を読む、くらいの勢いかと思いましたが・・・)

私も、教科書なら、授業中に見ています!
と、言いたいですよね。

成績上位者、オール5に近い子ほど、教科書を読んで、教科書で勉強しています。


そして、「読む」のは授業中だけではありません。
授業前、授業中、授業後、テスト前、何度も読んでいます。
声に出して読んでいる子もいます。


特徴② 学校の授業を真面目に聞いている

多くの生徒が、授業中は寝ていないし、黒板も全て写しているのでは?
と、思いますよね。

しかし、目を開けて前を向いて座っている、黒板を綺麗に写している、というのは、当たり前、というより、そもそも成績上位者は、そういうことを問題にしていません。

成績上位者は、先生の説明、話したことを、一言も聞き逃しません。
彼らは、授業中に、先生がどういう説明をしたかについて、自分が聞き漏らしていないということに、相当の自信を持っています。
彼らに、「学校の授業では、どう習った?」と、学校での解き方や説明の仕方を聞くと、実に明確に鮮明に答えてくれます。

さらに、黒板を綺麗に移すことだけを目標にしていません。
先生が説明したことも、板書以外に書き込んでいます。
このとき既に、
「ここがテストに出そう」
「ここは覚えるのに時間がかかりそう」
「内容が難しいから、問題を解いて何度も復習しないといけないな」
などと考えながら、授業の内容を、『自分ごと』として、とらえています。


このようなことが可能なのは、

教科書をあらかじめ読んでいるから。
(先生の説明が、教科書のどの部分のことを言っているのかが、よくわかっているので内容を理解しやすいのです。)

字を書くのが早いから。
(彼らは、黒板を写すとき、一文字一文字写していません。黒板を見て、内容を理解しているので、かたまりで捉えて、かたまりで書くので、総じて、板書スピードは速くなります。)


特徴③ 学校ワークの1回目を解くタイミングが早い

学校のワークを解くのは、授業中に先生に指示された時や、中間・期末考査前に、テスト範囲が発表されて、学校ワークの○ページから○ページまで、と言われたときに、その部分を解けばいいと思っている人が多くいます。

また、早い時期に解けばいいのはわかっているけれど、宿題に出されるわけでもないので、ほったらかしにしている人もたくさんいます。

成績上位者は、教科書や学校ワークなど、基本的なものほど、丁寧に何回も読んだり解いたりしています。

当たり前のことですが、何度も解くには、一回目を早いタイミングで解かないとダメですよね。

成績上位者が、学校ワークに取り掛かるタイミングとして、一番多いのは、授業で習った直後です。ほぼ、その日のうちに解いています。
授業前に教科書を読んで予習をし、授業を受けた後、授業で習ったところの教科書を読み直して、学校ワークを解いてしまう』までが、ワンセットになっています。

彼らは、当然ですが、テスト前には、学校ワークや教科書の問題は、3回目4回目・・・と解いています。
基礎問題ほど、数をこなしているのです。


特徴④ 問題を解くとき、休まない

「休まない」というのは、集中し続ける、ということです。

成績上位者は、数学や英語の長文など、集中しないと解けない問題を、何問も解き続けることができます。

普段の演習の時はもちろんですが、成績上位者とそうでない生徒の違いは、模試などのテスト時間中にも、顕著に現れます。

成績が取れていない生徒は、たとえば、テスト中、大きな設問を解き終わった後や、場合によっては、一問を解いている間でも、髪の毛をいじったり、消しゴムを触ったり、シャーペンをカチカチしたり、もっと驚くのは、ぼんやり、どこかを見ている子もいます。それも、これから解く問題が山ほどあるにもかかわらず、数分に渡ってぼんやりしている子もいます。
他には、早々と解いてしまって(解いた気になって)、問題用紙を閉じて、(さすがにうつ伏せになるのはいけないと思うのでしょうが)ぼんやりどこかを見ています。
そして、この現象は、必ずしも、成績がものすごく悪い生徒ばかりというわけではありません。多くの子が、少なからず、このような状態です。

しかし、成績上位者は、最後の1秒まで無駄にしません。
「計算ミスをしていないか」は、当たり前ですが、
「別の解き方で検算する」、
「問題文を、何かを読み間違えていないか」、
「自分の記述が設問で聞かれていることに合致しているか」、
「漢字を書き間違えていないか」
「選択問題で答えに選ばなかった項目は、本当に、選んではいけない理由が明確にあるか」
「わからなくて飛ばした問題をもう一度チャレンジする」
などなど、やらなければならないことが山ほどあるのです。



特徴⑤ 計画を立てて勉強する

成績上位者は、常に計画を立てて取り組んでいます。

その計画とは、

1. 年間のテスト(中間・期末考査、実力テスト)がいつあるのか。
2. どの段階で、完成した状態になっていたいのか。

という、期間と目標をはっきりと意識して、
そのためには、いつまでにどうなっていたいかを逆算しながら、年間、月ごと、1週間ごと、1日ごとのやりたい勉強の計画を立てています。

その計画は、実に綿密で、単元やページの割り振り、塾・部活の試合などの予定も考慮、計画通りに進まなかった場合の予備日まで想定して、計画しています。

そこまで練った計画でも、テストごとに、テスト結果によって、内容を入れ替えたり、量を変えたり、工夫しているようです。

漠然と、気分で、なんとなくその日の勉強を始めたりしません。
行き当たりばったりなことをしていたら、とてもじゃないけれど、やりたいことがやりたい期間にうまく収まらなくなることがよくわかっているのです。

特徴⑥ 間違えた問題に執着する

成績上位者は、そもそも、そうでない人に比べて、間違える問題が少ないのですが、テストなどで自分が間違えた問題を、とことん潰しにかかります。

間違えたときに解き直しをする、というようなレベルではありません。


間違えた問題を、間違えノートに集約する。
その間違えノートをテストごとに、毎回全て解き直す。

これを受験まで続ける。


つまり、中1年生の時に間違えたものを、3年間、見続けていることになります。
ものすごく執念深いですよね。その執念がテストで90点、100点を生み出すのでしょう。
そりゃあもう、5を取りますよね。

特徴⑦ 学校や塾の宿題を「勉強」だと思っていない

「学校や塾の宿題は勉強ではない」というのはかなり、乱暴な言い方ですが、
成績上位者にとって、学校や塾の宿題というのは、「やらなければならない約束事」であって、これをしたからといって、「勉強をした」という感覚にはなっていません。

彼らにとって、「勉強」とは、「やりたい勉強をする」ということです。

成績上位者がやりたい勉強とは、
「次の授業までの予習」や、
「わからないことの調べ物」や、
「暗記作業」や、
「苦手なこと間違えたことを何回も読んだり解いたりすること」などです。

こういう、「自分がやりたいこと」が疎かになっていると、もやもやとして、落ち着かなくなりますし、毎日を楽しく安心して過ごしにくくなります。

なぜ、自分で「やりたい勉強」を、ここまで自主的にするのかというと、

やりたい勉強」ができていないと、漠然と不安になるから。
(成績上位者は、「やりたい勉強」は常に「将来に向かっての準備」と考えているので、サボったり、うまくいっていなかったりすると、不安になります。)

「やりたい勉強」をする自分に対して、誇りを持っているから。
(人がサボっていたり、ゲームをしていたり、早々と眠り込んでいる時に、自分の時間と労力を勉強に向けることが、当たり前、かつ、かっこいいと思っているのです。)




特徴⑧ 先生や保護者とコミュニケーションが取れている

成績上位者に見られる傾向として、大人ときちんとコミュニケーションを取れていることも挙げられます。

先生はもちろん、保護者に対しても、です。
意外に思われるかもしれませんが、特に、保護者に対して、反抗期などでコミュニケーションが円滑に行われていない場合、成績は伸びにくくなるようです。

反抗期は、人間の成長にとって大事な過渡期ではありますが、いつまでも反抗し続けているのは、子供っぽい状態が続いているのと同じことです。
心と体のバランスが取れていないのです。
そのような状態では、勉強内容が素直に自分の中に入らないだけではなく、勉強そのものに集中しきれていない、そして、何より、中学生にとって、勉強は一人だけで完結するものではなく、周りの大人から多くのことを学び、また、助けてもらうことも必要なのです。


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余談ですが、少し、学校の先生とのコミュニケーションについてお話ししておきます。

学校の先生とコミュニケーションをとる、というのは、馴れ馴れしく無駄話をするという意味ではありません。

楽しくお話ができるというのは良いことなのですが、必要なことは、どちらかというとその逆で、例えば、質問をする時には、問題に正しい解答を添えて(できればコピーを取って)、クリアーファイルなどにはさみ、「先生の都合の良い時に答えて下さい」と、渡しておくのです。
つまり、質問したい問題をきちんと整理しておくことが大事です。

基本的に学校の先生方は超多忙です。
自分の都合でダラダラと質問に時間を費やすのではなく、先生があらかじめ、その問題や解答に目を通して、どのように説明すればその生徒に伝わるかを整理してから話をしてもらう方が、お互い効率がいいのです。

一方で、何か悩みがあるときなど、相談事がある時には、充分時間を取ってもらいましょう。きっと先生方は親身になってくれるはずです。

相手(先生やその他の大人)に対して、ベタベタと甘えるのではなく、正しく頼り、堂々と助けてもらうのです。
受験期には、そのことを実感する機会が多くなるでしょう。だからこそ、高校受験を経た生徒は、それまで以上に心身共に大きくなって卒業していくのです。

成績が伸びていくためには、周りの大人、先生や保護者の人に感謝の気持ちを持って、素直に、堂々と接することが近道です。

成績が高い理由は?

これまで、成績が上位の生徒の特徴を見てきましたが、
意外と、ごく普通のことがたくさんありましたね。
何も、奇想天外なばかりをやっているわけではないのですね。


成績が上位であるということは、

素直な態度で日々の学習に取り組んでいる
責任感がある
「聞く」「読む」「書く」などの基礎的な処理能力が高い
問題を解決する能力がある

こんな能力が他の人よりもたくさんあるということです。


もちろん、塾で予習復習をしている成績上位者は多くいることでしょう。
しかし、こうなるためには、塾や学校の宿題以外に、地味ですが、日々、当たり前のことを、真面目にコツコツやることが必要なんですね。

決して、もともと賢いから成績が良いというわけではなく、コツコツと努力しているから賢くなったのですね。
「賢いから5をたくさん取れている」、というのは、成績上位者に対して、失礼なことですね。彼らは、本当に努力家なんです。

みなさんもぜひ参考にしてみてください。


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