おすすめの本(高校生・大学生・大人編)2030年すべてが「加速」する世界に備えよ

2030年すべてが「加速」する世界に備えよ

著者:ピーターディアマンディス&スティーブン・コトラー
訳者:土方奈美
出版:ニューズピックス

2020年12月初版で、ベストセラーになりました。コロナ禍でこれからが不安な中、今後の指標を示そうとする書籍が出版され始めた頃です。

発売直後に読み、読後すぐにおすすめの本として投稿するつもりでしたが、ラストに少なからず衝撃を受けて、お子様の未来を応援する立場として、この書籍を紹介するのはどうだろう・・と迷いました。

しかし、次回投稿する予定のおすすめの本「世界2.0」の読後、やはり前向きに捉えることができると思い、この「2030年」もお薦めすることにしました。

子供たちの教育に携わるものとして、また、一個人として、これから世界がどうなっていくのかをしっかり考えてみたいと思っています。
今、まさに大きな激動の時代真っ只中に生きる者として、変化と進化をドキドキとしながら体験していきたいですし、これからものすごいスピードで変わりゆく世界に子供たちを送り出していく我々大人は、ぜひ未来予測に興味を持ち勉強していく必要があるのだと感じます。

不思議なもので、2020年当時、他人事のように見えていた箇所も、2022年の今、再びページをめくると、身近な話だと実感する箇所が多くあります。

発売当初より、2年未来に近づいた今だからこそ、ぜひ我が事として読んでみてください。


目次

第1部「コンバージェンス」の破壊力

第1章「コンバージェンス」の時代がやってくる

*「空飛ぶ車」は現実になる
*テクノロジーが「融合」しつつある
*空飛ぶ車の三つの条件  「安全性」「騒音」「価格」
*ローカルでリニアな時代は終わる
*自動車運転のポイントは「データ」
*イーロン・マスクの怒りが生んだ「ハイパーループ」
*マスク、トンネルを掘る
*ロサンゼルスからシドニーまで30分
*なぜ人は未来を見通すのが苦手なのか
*あと10年で世界は激変する
*アバターとロボットの時代が来る

第2章 エクスポネンシャル・テクノロジー PART 1

*量子コンピューティングと「ムーアの法則」の終わり
*エクスポネンシャル・テクノロジーの六つのステージ
*進化する人工知能
*「見る」「聞く」「読む」「書く」「知識の融合」
*『アイアンマン』のAIは実現まであと一歩
*ネットワーク  5G /気球/センサー
*福島原発以降のロボティクス革命
*ロボットはいたるところに

第3章 エクスポネンシャル・テクノロジー PART 2

*仮想現実
*拡張現実
*3Dプリンティング
*ブロックチェーン
*「材料化学」とナノテクノロジー
*バイオテクノロジー
*CRISPER
*「パーソナライズされた医療」の時代がくる

第4章 加速が「加速」する

*加速を「加速」させる七つの力
*推進力1 時間の節約
*推進力2 潤沢な資金  テクノロジーが資金を産む/新規仮想通貨公開・ソブリン・ウェルス・ファンド/孫正義のヴィジョンファンド
*推進力3 非収益化
*推進力4「天才」の発掘のしやすさ 「脳」はここまで開発できる
*推進力5 潤沢なコミュニケーション
*推進力6 新たなビジネスモデル
*推進力7 寿命を延ばす ジョブズがあと30年生きていたら/平均寿命は「100歳」を超える/三つのアプローチ/青春の泉


第2部すべてが生まれ変わる

第5章 買い物の未来

*シアーズの成功と没落
*ウォルマート、そしてアマゾン
*eコマース革命は始まったばかりだ
*AIが小売業と「買い物体験」根底から変える
*レジ係が消える 2026年のショッピング
*小売業はロボット無しには回らなくなる
*3Dプリンティングが小売業にもたらす「四つの変化」
*小売業の最後の望みは「体験」
*ショッピングモールはもういらない
*2029年のショッピング


第7章 エンターテインメントの未来

*ネットフリックスのコンバージェンスとは
*「誰が」「何を」「どこで」
*ユーチューブとスーパークリエイターの登場
*AIクリエイター
*パッシブメディアからアクティブメディアへ
*ディープフェイクとリアルフェイク
*「ホロデッキ」が現実に
*「没入」の未来
*パーソナライズの未来 2028年の夜/感情コンピューティング
*スクリーンのない時代へ
*ARの巨大市場が出現する
*ブレイン・コンピュータ・インターフェース

第8章 教育の未来

*「画一的教育」は終わる
*年10億人の「アンドロイド教師」が生まれる
*2030年の社会科見学
*2030年の学校

第9章 医療の未来

*娘の難病に挑んだ起業家
*人体の部品交換
*テック企業が続々参入あ*モバイルヘルスの時代がくる  グーグル、今朝の健康状態はどう?
*遺伝情報を読み、書き、編集する
*CRISPR✖️従来型遺伝子治療で1万6000の病を治す
*ロボット外科手術の未来
*AI✖️3Dプリンティング✖️ロボットの医療が来る
*細胞医療
*新薬開発の未来

第10章 寿命延長の未来

*「老化」は克服できる
*寿命脱出速度
*ベソスやティールも出資するアンチエイジング薬学
*カギは「血液」

第11章 保健・金融・不動産の未来

*未来社会を俯瞰する
*コーヒー、リスク、保険の起源
*自動車保険は終わる
*「保険」の前提が根っこから崩れる
*クラウド保険の登場
*「予測と予防」の時代になる
*金融
*グッドマネー
*送金システムを変えた「エムベサ」
*ブロックチェーン
*AIの侵略  クラウド融資/投資/キャッスレスの未来
*不動産
*VRとARで家を買う
*「立地」という概念が変わる
*水上都市

第12章 食料の未来

*2030年のキッチン
*食料のムダをなくす
*食料流通の全ステップが変わる  生産性/腐らない/垂直農法
*牧畜業の無駄をなくす
*バイオテックとアグリテックが融合し始めた

第3部 加速する未来

第13章 脅威と解決策

*五つのリスク
*水危機
*楽観主義者から見た気候変動
*発電を変える  風力1セント時代/太陽光/コストが劇的に下がる/「タダ資源」をここまで生かせる
*蓄電を変える  テスラのギガファクトリー/フロー電池/次世代の蓄電
*加速するEV開発
*生物多様性と「生態系サービス」
*ようやくイノベーションが追いついた
*「自動化」によってはるかに多くの「雇用」が生まれる
*エクスポネンシャル・テクノロジーは雇用にプラス
*テクノロジーは人類を脅かすか  視野/思考のタイムスパンをのばす/予防ー先回り対策を打つ/統治ー政府をデジタル化する
*未来を楽観できる三つの理由

第14章 五つの大移動がはじまる

*世界は「人の移動」で進歩する
*「移民」こそイノベーションの原動力である
*移民は圧倒的な雇用を生み出す
*これからの100年を予測する
*気候絵変動による7億人の移動
*2050年、世界人口の66〜75%が都市にすむ
*バーチャル世界への移住  「没入間」が人々をバーチャルの虜にする/VRのカギは「フロー状態」
*宇宙への移住競争が始まる  ジェフ・ベゾス/イーロン・マスク/必要なものは全て宇宙にある
*ブレインコン・ピュータ・インターフェースという革命
*あらゆるテクノロジーの究極の交錯点
*「個人の意識」はクラウドに移行する
*100年で生物の限界を超える「メタ知能」が生まれる
*最後に

おわりに
*謝罪
*解説「日本人が今、本書から学ぶべきこと」
*原注

本の読み方

本書は、原注も含むと、445ページにも及ぶ長編です。書店で購入する時には、やや圧倒されるページ数ですね。
さらに、内容はなかなか理解し難い言葉も多数出てきます。


私は、このような重めの本はもちろん、軽い啓発本なども含めて、できるだけ読書ノートをとりながら読んでいます。
ただ目で追っているだけでは、頭にも残らず、また、難しい言葉が出てくることもありますから、そんなときは言葉の意味を調べて書き込みながらメモを取ります。

Wordなどで入力しながらメモを取るのもいいのでしょうが、私はiPADのGoodNoteというアプリに手書きでメモを取っています。
走り書きなので字が汚いのでここに紹介するのは気がひけるのですが(これは、人に見せるものではなく、自分だけのメモだということでお許しください)、逆に皆さんを勇気づけることにもなろうかと思いますので、ほんの一部を紹介してみます。
(これは、本書p.49あたりのメモです。)

調べた言葉にマーカーを弾いて意味を書き込んだり、色やペンの太さも変えられます。ここには出てきませんが、画像の張り込みも可能です。


激動の時代ですから、大人も楽しみながら勉強していきましょう!