おすすめの本(大学生・社会人編)/LIFE SHIFT ライフシフト

LIFE SHIFT ライフシフト
100年時代の人生戦略
著者:リンダ・グラットン
東洋経済新報社
現在50歳未満の人には、平均寿命100歳を超える時代がやってきます。
この長寿化の時代をどう生きるか、を考える際に参考にできる著書としてご紹介します。
序章 100年ライフ
長寿化の恩恵を最大限に受けるには?
増えた時間をどのように利用し、構成するのかを考えましょう。
第1章 長い人生(長寿という贈り物)
2007年生まれの子供たちの半数は、平均寿命が100歳を超えるのだそうです。
10年ごとに、平均寿命が2〜3年伸びているそうですから、
アメリカの場合、
2007年生まれの50%が到達する年齢・・・104歳(日本は107歳というデータです)
1997年 〃 ・・・101〜102歳
1987年 〃 ・・・98〜100歳
1977年 〃 ・・・95〜98歳
1967年 〃 ・・・92〜97歳
1957年 〃 ・・・89〜94歳
しかも、医学進歩で健康な期間が伸びるというのです。
第2章 過去の資金計画
多くの大人が信じてきた3ステージに別れを・・・。
これまでの3ステージ人生とは
①教育のステージ
②仕事のステージ
③引退のステージ
これからは、マルチステージの生き方を・・・。
そのために、人生の途中で時間を割いて新しいスキルの習得に投資し、新しいテクノロジーを受け入れる必要があるようです。
第3章 雇用の未来
長い人生をお金の面で支えられるようなキャリアを選択するためには、雇用環境の変化を正しく理解する必要があります。
◎将来興隆しそうな産業について
◎スマートシティについて
◎雇用とテクノロジーについて
上記の理解と考察は必要ですが、完全な予測は難しいのが現実です。
多くの不確実性に備えるために、「柔軟性」とともに、「将来に方向転換と再投資を行う覚悟」を持たなければならないでしょう。
第4章 見えない「資産」お金に換算できないもの
資産には、
◎有形の資産・・・金銭的資産
◎無形の資産・・・優しい家族、素晴らしい友人、高度なスキルと知識、肉体的・精神的健康
の二つがあり、それらはお互いに支えあっています。
お金が無形の資産を支えるだけではなく、無形の資産が金銭的資産作りを支える面もあります。
この二つの資産のバランスが大事です。
無形資産の3つのカテゴリー
①生産性資産
②活力資産
③変身資産
価値を測ることも、代わりを見つけることも、やり直しも難しいとされる無形の資産の構築について学んでみましょう。
第5章 新しいシナリオ
人生が長くなれば、使える時間が増え、生かせるチャンスも増えます。
その一方で、生涯に経験する労働市場の変化も大きくなります。
そういった状況では、これまでの「3ステージの人生を長引かせるだけでは良い人生を送れません。
お金の面での難題を克服でき、しかも無形の資産を支えられる人生のシナリオを描き出すにはどうすればいいのでしょうか。
第6章 新しいステージ 選択肢の多様化
私たちが未知の行動に踏み出し、経験から学ぶ機会をふんだんに生み出すための三種類の新しいステージ。
①エクスプローラー
②インディペンデント・プロデューサー
③ポートフォリオワーカー
自分に合っているのはどのステージ?それとも、複合型?
始める時期は?
第7章 新しいお金の考え方 必要な資金をどう得るか
長寿化は多くの人に「不健康時代の短縮」をもたらすが、それでもやはり、医療や介護などの出費が増えることは避けられません。
自己効力感(自分ならできる、という認識)と自己主体感(自ら取り組む、という認識)を持って、貯蓄を増やすことが求められます。
第8章 新しい時間の使い方 自分のリ・クリエーションへ
長寿化で増えた時間をどのように過ごしたらいいのでしょうか。
時間の構成だけではなく、時間の使い方、特に余暇時間の使い方も変化します。
第9章 未来の人間関係 私生活はこう変わる
家庭と仕事、家族の在り方、さまざまな人間関係の変化を改めて考えてみましょう。
終章 変革への課題
多くの人が100年ライフを生きるにあたって、お金の問題は切実ではありますが、金額に換算できない無形の資産に目を向けることが大切です。人生の設計と時間の使い方を根本から見直すことで長寿を恩恵にできそうです。
大切なのは後で変化を突きつけられるのではなく、変化を予期して行動することです。
個人・教育機関・企業・政府のさまざまな課題に目を向け、今後のあり方を模索することが求められます。
多くの人が、自分にとって真に大切なものを探索するようになり、一人一人が多様な働き方と生き方を選べるようになることが、100年ライフの恩恵と言えるでしょう。
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